須磨の砂と牡丹灯籠

今日から小屋入り!
昨日の最後の「稽古日」によせて、
ある日の稽古帰り、宮川さんと赤星さんのはなし


こーやって電車のってるとさぁ、
のったままどっかいきたいわぁ、っておもうときあるわー

それ、消えたいんですか、とびたいんですか

とびたいな

高飛び?

うん、高飛び。

(ここらで、みなもに街灯がひかるどこかの橋の上を電車は通る。)

あきませんやん、それ
社会的な居場所なくなりますやん

職場おられへんなるかな
仕事ほっぽらかして電車のったままて

それ、次からレッテル高飛びする人ーなってまいますやん

え?いやいや、
稽古のときは大丈夫やで。
稽古のときはかえってくるよォ、

じゃぁ朝電車乗って夕方そのまま稽古しにもどってきて

うん。ええなあ

それそんなとおく行けませんやん

うん、朝電車のってそのまま須磨あたりまでいって

どっか「でん」てタッチして折り返して

(ここらで定食屋のお品書きにありそな名前の駅に着く。)

それもし行ったら何か持ってかえってきてくださいよ 

え、何お土産?

砂とか

貝殻とか石とか?

いや、砂でいいですよ。須磨の。


熊さん八つぁんのようでしたので、つい書き留めておきましたが、
牡丹灯籠速記本のようにはゆきませんですね。
さてはて当日メイシアターの受付の横に須磨の砂が置いてあるでしょうか。


これもうすらぼんやりとした記憶ですが、昔お坊さんだという人に
「芝居やら舞台やらをしています」と挨拶すると
「極道を極めていってね」っと言われてドキッとした。

オランダのジャズを市民ホールに聴きにいった日のことだから夢か現かもよくわからないことを
最近ふいに思い出して、

牡丹灯籠の登場人物たち
のみならず、
役者のみなさんのそれぞれ歩いてる“極道”がかさなって、
ときどきみえる
ような心地がします。
円朝さんウォーリーさんの極道も。

このブログを書くにあたりあらためて『極道』を辞書をひいて二度びっくり
辞書そのままの意味ではございません、

十八人の極道、みえるといいな


殿井





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